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KSNC手作り製本クラブ

ksncseihonkurabu.exblog.jp

手作り製本を楽しむクラブの学習の様子や作品を紹介しています。

2018 山崎曜作品展のお知らせ

「手作り製本クラブ」関係の皆さんへ

日ごとに秋が深まっていくような今日この頃ですが、お元気にお過ごしでしょうか
お伺いいたします。

さて、毎年素敵なアイディアと示唆に富んだ作品を発表しておられる山崎曜先生
から、今年も作品展を開催されるとのご案内がありました。

是非、ご覧くださいますようお奨めいたします。

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うわのそらを
山崎 曜 作品展
2018.11.14[水] - 11.19[月]
11::00 am - 7:00 pm [最終日 5:00 pm]
ギャラリー おかりや 銀座
中央区銀座4-3-5 銀座AHビル B2F
03-3535-5321
http://www.g-okariya.co.jp

くわしくは、下記の山崎先生のホームページをご覧ください。

http://yoyamazaki.jp/news/


 

<感想など>

世話人:

今日(11/17)、山崎曜・作品展へ行ってきました。
展示作品は、以下のように5つの種類に分類されていました。(作品展より転載)

●サンドイッチホルダー[2017]:
2枚のアクリル板の間に枠を挟んで、その枠の中にいろいろなものを積層して周囲を縫い止めているのを「サンドイッチ」と表現した。そういう表紙の内側にノートなどの表紙を差し込める革バンドをつけてあるから、「ホルダー」である。

●ルリユールアンデパンダン[2015]:
ノートホルダー。両方の表紙の内側に磁石を仕込んだフラップをつけてあり、そこでノートをホールドするようになっている。革装で箔押し、モザイクという伝統的装飾をほどこしているため、ルリユール(フランス語で工芸製本)、しかし表紙だけしかないものであるので、アンデパンダン(独立したという意味)と名付けた。

●アルミアクリルノートホルダー[2015]:
磁石入りのフラップはルリユールアンデパンダンと同じ。サンドイッチホルダーの前身となるもの。アルミパンチングボードの穴をアクリル板に貫通させて縫い合わせるというアイディア。そのため挟む素材が限定され、主に押し葉を使って装飾を作った。パンチング板の穴は一枚一枚微妙に位置が違い、アクリル板の穴をひとつひとつドリルで開けるのが手間だった。


●かげびょうし[2013]:
楽譜挟み。チェンバロのための楽譜を挟むものとして考えた。パンチング板を芯として、両面に別のデザインの透かし彫りの革を貼ったもの。チェンバロの繊細な音を遮らない、音の通り抜けを意図してのデザインだったが、光の透過も美しく、卓上や窓辺の装飾品や衝立として使える。


●影表紙:
一応、楽譜挟み。「かげびょうし」とは素材の使い方を変えたので、音の通り抜けの機能はなくなり、光の透過の美しさだけを狙ったものになった。区別するため漢字で書くことにした。小さな目隠しとか、衝立とか、装飾が使い道か。今回の大きいサイズの作品もこの類に分類した。


今回の作品のメインは、「サンドイッチホルダー」と呼ばれる形式の表紙デザインでした。

2枚のアクリル板の間に枠を挟んで、その枠の中にいろいろなものを積層して周囲を縫い止めているのを「サンドイッチ」と表現しています。
そういう表紙の内側にノートなどの表紙を差し込める革バンドをつけてあるので、「ホルダー」だそうです。

つまり中身のない表紙だけのものです。その他に過去の作品も展示されています。

山崎先生からいろいろと具体的な作り方についてご教示いただきました。大変勉強になりました。今後の制作に活かしたいと思います。

皆さんも是非ご覧になってください。そして山崎先生にいろいろと質問してみてください。先生は丁寧に説明してくれるでしょう。

まずは作品展の様子についてのお知らせまでにて失礼いたします。


T.M.さん:

山崎さんの作品展、今日(11/17)午後に行ってまいりました。
芸術性の高さに圧倒されました。
あまりにも高度な技術で、自身は作ることはできませんが、常に新しい作品を生み出される事には、感銘を受けました。

藤井さんはこのような作品を 前回のできるん展に出品なさっていらしたので、今回も楽しみにしております。

いつもご案内ありがとうございます。




# by ksnc-seihon-club | 2018-10-31 20:32 | 製本展覧会案内 | Comments(0)

第9期「手作り製本クラブ」 第9回講座の報告

1.日 時 : 10月 19日(金)13:30~15:30
2.場 所 : KSNCプラザ
3.参加者 : 13名(世話人・講師、サポーターを含む)
4.講 師 : 藤井(製本)、依田(カルトナージュ)
5.サポーター:桑原、堺、中嶋、多治見

<<講座内容>>


●「平綴じ上製本(ハードカバー)」の作製(1回目/全3回)
今回は4冊目の製本作りに入りました。

本文を綴じて見返し紙を張り、花切れとしおり紐をつけてから背に補強用の寒冷紗を張って中身を仕上げます。

<写真ー1 本文の糸綴じ、写真―2  本文の背幅測定>
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次いで和紙で裏打ちした布地の裏側の和紙面に背ボールと表紙ボールの位置を決めるための寸法図を描きました。中には布貼りを終えた人もありました。

<写真ー3 表紙ボールの位置決め、写真―4 背ボール作り>

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<写真ー5 表紙布貼り準備、写真ー6 表紙布貼り>
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次回は布地にボール紙を張り付けて表紙を完成させます。

●カルトナージュ
今回はまだ作製していない人は、スケジュール帳ホルダーを、また前回スケジュール帳ホルダーを作製した人は、カード入れを作製しました。

<写真ー5 スケジュール帳ホルダー、写真ー6 カード入れ>
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どの作品も大変チャーミングでお洒落なので、今後は製本講座よりも受講希望者が多くなるのでは・・・

●次回(11月2日)は、「平綴じ上製本」の2回目となります。
 なお、カルトナージュ・レッスンは、他の行事の都合からお休みとなります。


# by ksnc-seihon-club | 2018-10-20 17:48 | 講座実施報告 | Comments(0)

第9期「手作り製本クラブ」 第8回講座の報告

1.日 時 : 10月 5日(金)13:30~15:30
2.場 所 : KSNCプラザ
3.参加者 : 12名(世話人・講師、サポーターを含む)
4.講 師 : 藤井(製本)、依田(カルトナージュ)
5.サポーター:桑原、堺、中嶋 、多治見

<<講座内容>>

●「四ツ目綴じ・和装本」の作製(2回目/全2回)

前回は和紙に印刷した本文を二つに折って袋とじとし、中綴じ(仮綴じ)してから前後に見返し紙を貼って中身を作製しました。この中身の背の天地(上下端)を保護するため角裂(かどぎれ)を貼って中身の全体を完成させました。今回は和装本作りの2回目として、表紙を作製しこれを中身に綴じ合わせる作業となりました。
まず表紙の寸法を採り、裏・表の表紙用紙(友禅和柄)の4辺を内側に織り込んで表紙を作ります。

<写真ー1 表紙の作製、写真ー2 表紙の綴じ準備>

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次に天地と小口に1mmのチリ(中身からの表紙が出る部分)が出来るように、中身に合わせて表・裏の表紙の位置を整え、背側に綴じ孔を4個(「四ツ目綴じ」の由来)をあけてから、和綴じ糸で綴じて完成させます。綴じ糸を通す順序が結構複雑なので、初めての人は、この最後の飾り綴じの作業で苦労する人もあります。
最後に本のタイトルを書いた「題箋」を表紙に貼り付けて完成となりますが、「題箋」を付けると急に本らしくなります。

<写真ー3 表紙の綴じ、写真ー4 題箋の貼付け>

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今回制作した和綴じ本は、比較的簡単にできる手作り製本の一形式ですが、表紙には友禅和紙などチョット高級な材料を使ったので、大変見栄えのする作品となりました。受講者の皆さんは、各自の作品にきっと満足なさっていることでしょう。

<写真ー5 小倉百人一首①、写真ー6 小倉百人一首②>

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<写真ー7 徒然なるままに、写真ー8 奥の細道>

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今回はチョット苦労した人もありましたが、ほぼ順調に作業を終えることができました。初めての作品としては大変上手な仕上がりでした。

今日の作業は、進み具合に個人差はありましが、時間内に作品を完成させることが出来ました。問題点と言いますか課題と言いますか、製本技術以前のことなのですが、中身(本文)の印刷が思うようにできないと言う問題点があります。

本来は先に中身があって次に製本技術なのですが、本講座では少々逆転していて、制作する手作り製本の形式が先に決まっていて、さて中身を何にしようかと言った具合です。さらに今年度からレイアウトソフトとしてInDesignを使うことにしたため、対応がスムースに行かなかった点も少なからずありました。InDesignを使いこなすには、最小限Wordの技術は必要なのですが、この点において少々課題が残る結果となったと思います。


●「カルトナージュ・レッスン」

「スケジュール帳」ホルダー(B6)の作製

前回からBコースの特別講座として始まった、カルトナージュ・レッスンの2回目の講座でした。
「カルトナージュ」とはフランス語で、”厚紙細工”を意味します。 カルトナージュは、厚紙(カルトン)で作った箱に布や紙を張って美しく仕上げたもので、 18世紀に生まれたヨーロッパの伝統工芸です。
前回はこのレッスンの第1回目の作品として、カルトナージュの基本中の基本と言われるリボン付きのボックス型トレーを制作しました。

このレッスンでは、基本的に各個人のペースに合わせて作業を進めています。作業の進み具合は人それぞれとなります。

<写真ー9 ホルダーの作製、写真ー10 ホルダーの完成サンプル>

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好きな時に好きなように気楽に作業をするという趣旨で、皆さん楽しんでいるようです。


●次回(10月19日)、製本は、「平綴じ上製本」作製の1回目
  また、カルトナージュは、「スケジュール帳」ホルダーの作製の続きとなります。


★お誘い:「2019第9回 出来る展」目指して挑戦してみませんか?!
「手作り製本」に興味をお持ちの方は、是非見学にお出でください。
また、手作り製本で何かお困りのことがあれば、ご相談に応じますので遠慮なくお出でください。

第1と第3金曜日、午後1時30分~3時30分、KSNCプラザでオープンしています。
(KSNCホームページの予定表をご覧ください)


# by ksnc-seihon-club | 2018-10-06 22:08 | 講座実施報告 | Comments(0)

第9期「手作り製本クラブ」 第7回講座の報告

1.日 時 : 9月 21日(金)13:30~15:30
2.場 所 : KSNCプラザ
3.参加者 : 16名(世話人・講師、サポーターを含む)
4.講 師 : 製本:藤井、カルトナージュ:依田
5.サポーター:桑原、堺、中嶋 、多治見

<<講座内容>>


前回制作した「平綴じ簡易本」の講評

7人の受講者が制作した以下の作品について、それぞれ作者から制作の意図、工夫した点、苦労した点、反省点など自己評価した後で講師の感想が述べられた。

<写真ー1 ももたろう 写真ー2「熟年時代」よ こんにちは>

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<写真ー3 風の又三郎 写真ー4 雑記帳>

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<写真ー5 あのときの王子くん① 写真ー6 あのときの王子くん②>

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<写真ー7 川柳練習帳 写真ー8 本からの贈り物 備忘録①②>

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●「四ツ目綴じ・和装本」の作製(1回目/全2回)

今回は3冊目の製本作りでした。「四ツ目綴じ・和装本」は、いろいろある和装本の中でも典型的な和本です。

今回は、まず全体の作り方の説明をプロジェクターで投影し、ステップごとにサンプルを用いて作製の手順を説明しました。説明後はただちに作業へ進みました。今日の作業としては、進み具合に個人差はありましたが、ほぼ「⑤角裂(かどぎれ)の貼り付け」まで終えました。

作製の手順
①前もって印刷した和紙を二つ折りにして、30枚重ねて天地左右を正しく揃えます。
②二つ折りした山(小口)の膨らみを取るため、この部分を水を含ませた刷毛でなぞってから、板またはボール紙に挟みます。
③背側から8mmのところに3か所の孔をあけ中綴じします。
④見返し紙を表裏に貼ります。
⑤角の補強と装飾を兼ねて背の天地の角に角裂(かどぎれ)を貼ります。

<写真ー1 小口水締め 写真ー2 中綴じ用孔あけ>

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<写真ー3 角裂作り 写真ー4 完成見本>

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次回は、表紙の作製となります。

●「カルトナージュ・レッスン」

リボンでBOX(長方形)の作製

今回からBコースの特別講座としてカルトナージュ・レッスンが始まりました。このレッスンの最初の作品として、カルトナージュの基本中の基本と言われるリボンで装飾した長方形ボックスを作製しました。

<写真ー5 内側スキバル用糊塗布 写真ー6 リボンでBOX完成>

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●次回(10月5日)、製本は、「四ツ目綴じ・和装本」作製の2回目
また、カルトナージュ・レッスンは、「スケジュール帳」の作製です。


お誘い:「2019第9回 出来る展」(3/13~3/17)目指して挑戦してみませんか?!
「手作り製本」に興味をお持ちの方は、是非見学にお出でください。
また、手作り製本で何かお困りのことがあれば、ご相談に応じますので遠慮なくお出でください。

第1と第3金曜日、午後1時30分~3時30分、KSNCプラザでオープンしています。
(KSNCホームページの予定表をご覧ください)


# by ksnc-seihon-club | 2018-09-23 14:11 | 講座実施報告 | Comments(0)

第9期「手作り製本クラブ」 第6回講座の報告

1.日 時 : 9月7日(金)13:30~15:30
2.場 所 : KSNCプラザ
3.参加者 : 13名(世話人・講師、サポーターを含む)
4.講 師 : 藤井
5.サポーター:桑原、堺、中嶋、多治見

<<講座内容>


●「平綴じ簡易本(ソフトカバー)」の作製

「平綴じ」と言うのは、紙の片面あるいは両面に印刷した本文(ペラモノと言います)を必要な枚数だけ重ねてから、背側から7mmくらいの位置に5個程度の孔をあけて綴じ糸で綴じるやり方です。

本文が1枚ずつなので採りためた資料や作品を任意の枚数で綴じて製本できるので、非常に汎用性のある綴じ方です。欠点としては、ページを開くとき綴じ糸の位置まで完全には開くことができないので、扱いにくいと言うことです。

また、「簡易本」と言うのは、表紙用紙として本文よりは厚い画用紙くらいの硬さの紙で、表と背および裏を包むやり方(ソフトカバー)です。天地や小口は本文の寸法に合わせて裁断します。実例としては、文庫本などがあります。

  <写真ー1 昨年度の作品例①、写真ー2 作品①の中身>
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  <写真ー3 昨年度の作品例②、写真ー4 作品②の中身>
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今回は上に述べた平綴じソフトカバー本の作製です。中身の印刷は夏休みの宿題でした。InDesignを使ってレイアウトすると言うことで、少々苦労したかも知れませんが、とにかく何かしら印刷して本に出来たようです。

表紙の糊付けまでは出来ましたが、乾燥のための時間が少々足りなかったため、仕上げ作業は宿題となりました。次回講座での作品の講評が楽しみです。
(今回の作品は、次回に掲載します)

●「カルトナージュ・レッスン」が始まります。

昨年度からBコースの特別講座として開講したカルトナージュ講座が、次回(9月21日)から開始されます。

カルトナージュは、厚紙を意味するカルトンに由来し、表面や内側に柄紙やマーブル紙などの洋紙や布地等を貼って装飾を施すフランス伝統の美術工芸です。バインダーのような平面的な作品から、皿型や箱型のような立体型のものまで、様々な形が楽しめるクラフト工芸です。

技術的には手作り製本の表紙やブックケース、あるいは和装本を収納する帙(チツ)に共通するところがあります。

  <写真ー5 六角柱ボックス、写真ー6 リボントレイ>
  (昨年度の作品例)
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◆次回(9月21日)は、「四ツ目綴じ・和装本」作製の1回目とカルトナー
  ジュ・レッスンの1回目です。


# by ksnc-seihon-club | 2018-09-09 17:30 | 講座実施報告 | Comments(0)