KSNC手作り製本クラブ

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手作り製本を楽しむクラブの学習の様子や作品を紹介しています。

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ルリユール工房作品展 2018

この作品展では、2017年度までにルリユール工房で作られた、受講生の作品を展示しています。ロビー・ギャラリー会場では、エコル・プログラム作品を展示し、工房会場では「ルリユール入門」をはじめとする各講座の作品を展示・解説し、あわせて工房内の設備や道具も紹介しています。


◆ルリユール工房ギャラリー展

会 場:9階コミカレギャラリー
日 程:3月14日(水)~3月26日(月)
    10:00~20:00 (日曜・最終日は18:00まで)

◆生徒作品展

会 場:ルリユール工房(22番教室)  
会 期:3月23日(金)~3月25日(日) 
    13:00~19:00(日曜は17:00まで)

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〒171-8569 東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店別館 8・9階
池袋コミュニティ・カレッジ (受付は8階です)
お問い合わせ 03(5949)5494(芸術係)

ルリユール工房  http://www2.odn.ne.jp/reliure/
池袋コミュニティ・カレッジ  http://www.7cn.co.jp/7cn/culture/c


「ルリユール工房」は、ヨーロッパの伝統的な製本工芸を中心とした本作りの工房で、池袋コミュニティ・カレッジの講座の中で総合的な手製本講座を開講しています。

「 ルリユール」は、ヨーロッパの伝統工芸のひとつです。木のプレス機や大型カッター、かがり台、山羊革や牛革、手漉き紙など、数百点の特殊な道具や材料をそろえた専用の工房で、ルリユールの技術を基礎から学べます。

「本の内容にふさわしい”形”を」という理念のもとに、次のような各種の講座が開講されています。

○ルリユール入門、○デコール、○なんでもルリユール、○パッセ・カルトン、
○パソコンで本づくり、○エコル・プログラム、 ○書籍の修理と保存(基礎・実技)、
○特別講座、 ○製本・マイ・プログラム

<出展:ルリユール工房ホームページ http://www2.odn.ne.jp/reliure/

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<感想など>

○世話人:
今日、3月24日(土)、「ルリユール工房展」を見に池袋に行ってきました。土曜日と言うこともあって西武デパート付近は大変な人出でした。

工房展は、お知らせのとおり①ルリユール工房ギャラリー展と②生徒作品展(22番教室)がありました。①の「ギャラリー展」は、いわゆるギャラリー展示方式ではなく、ガラス・ショーケースの中に陳列してありました。展示の作品数も8冊と少なく、作者は一人でした。

こちらの作品展示は、写真撮影が許可されましたのご紹介します。しかし、ガラス越しのためいい写真は撮れませんでした。(腕のせいもありますが・・・)
こちらの作品は、ルリユール工房が開講している、プロ養成のための「エコル・プログラム」の受講生の作品と言うことで、非常に緻密に作られ一分の隙も無いと言った感じでした。

<写真 ギャラリー展>

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<写真 作品-1 作品-2>

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<写真 作品-3 作品-4>

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<写真 作品-5 作品-6>
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一方、②の「生徒作品展」の方は、工房内の教室に展示されていて、作業台の上に作品を開いた状態で立ててありました。こちらは「入門講座」をはじめ各講座の作品を展示したものとのことでした。周りには製本用の道具や機械、設備などもあって、工房の雰囲気が充満していました。

ここの作品は数十冊ありましたが、残念ながら手に取って見ることも、写真を撮ることもできませんでした。作品はいずれも大変立派で、作りが高級感に溢れていました。どの作品も材料や製本様式がほぼ同じようでした。全体に丸背が多く表紙は革かあるいは革に近いクロスかも知れません。特にヨーロッパの古い時代の革表紙の装幀を模したと思われる、背表紙に数か所の突起(古くは太い紐で綴じたため)を付けたもの(作品-1参照)も見られました。

また、箔押しによる装飾を施したり、小口をマーブリングなどで装飾した作品が多く見られました。さらに、見返し紙も独自のデザインで自作したと思われる作品が結構ありました。なお中身の本文の内容については、まったく判りませんでした。

今回拝見した作品展からは大変な刺激を受け、また今後の制作に大いに参考になりました。

○T.M.さん:
 「ルリユール工房作品展」ご案内ありがとうございました。
待ちきれず、23日初日に行ってまいりました。

まず目に入ったのがガラスショーケースの中の8点の作品。落ち着いた色合いの素晴らしい作品に釘付けになりました。見返しまでも美を追求した作品。

仕上がりもこれほど精密に、品格を伴う作品にあまり出合ったことがなかったので、衝撃を受けました。趣味の世界でなく工芸の世界。作者は若い女性。本当に素晴らしい作品拝見できました。

奥の生徒作品展に入りますと、最初入門コースの方々の作品。入門とは言えないほどのモダンな表紙の数々。布,皮、自作染など、柄にこだわり、魅了させられるものばかり。

上級者の方々は、手の込んだ作風で、革装も多く、どの作品も圧巻そのもの。表紙のみならず、見返しにも工夫を凝らし、楽しめました。十年以上の方々がほとんどとの事。
こだわり続けたものは、引き付ける力、大きいと感じました。

次元の違う作品とは言え、丁寧に作る美しさは、大いに学ぶこととなりました。そして私たちは今、無料で、受講させていただいている事、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

ここまで完璧にいかなくても、中身から自分で作成し、温もりのある作品となる。
技術は伴わなくても、心入れて作成していきたいと再認識した作品展でした。
以上


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by ksnc-seihon-club | 2018-03-21 13:17 | 製本展覧会案内 | Comments(0)

第8期「手作り製本クラブ」 第18回講座の報告

1.日 時 : 2018年3月16日(金)13:30~16:00
2.場 所 : KSNCプラザ
3.参加者 : 16名(世話人・講師、サポーターを含む)
4.講 師 : 藤井
5.サポーター:桑原、中嶋、依田

第16回の「折り本アルバム」の制作を以て今年度・入門コースの当初予定の講座を修了したので、今日は前回の「ホットメルト製本」の講習会に次いで「インデザイン」の講習会を行いました。
また、今回は今年度の最終回ですので茶話会を行い、これまでの制作にまつわる話題や今後の進め方などについてにぎやかに、楽しいひと時をす過ごしました。
なお、受講者へ皆勤賞(2名)とサポーターへの感謝状が授与されました。

<<講座内容>>


●「インデザイン入門」の講習会

手作り製本で中身の「本文」を作る場合、通常ではWORDを用いて文字入力、写真の貼り付け、図の挿入、ページ番号の設定などのレイアウトを行います。こうした作業は、一般にDTP(デスク トップ パブリッシング)と言いますが、WORDは本来ワープロ(電子化されたタイプライター)なので、こうしたDTPには向いていません。特に日本独特の縦書きのレイアウトには、まったく不向きです。

そのためレイアウトするときに、ページごとに設定が必要だったり、当該ぺ―ジのテキストを変更すると画像の位置が変化したり、次ページへ影響したり、縦書きの見開きページが左右逆に表示されたり、などなど種々の不都合があり苦労します。

これに対してインデザイン(InDesign)は、プロが使用するレイアウトソフトなので、DTPに特化した最高レベルのソフトと言えます。
しかし、プロ用ソフトのため素人が使うにはいろいろと制限もあります。第1にインデザインは高価であること、第2に非常に詳細かつ緻密な仕組みのため、素人にはかえって使い方が難しいこと、などです。

最新バージョンのInDesign CC 2018(ver.13)の価格は、2,350円/月~5,380円/月ですが、古いバージョンのInDesign CS2 2005(ver.4)は、無料で利用できます。古いバージョンとは言え、当時のプロが使っていたソフトですから、素人にとっては極めて高度な内容です。

そこで、この無料ソフトの「InDesign CS2」の使い方を、手作り製本の入門者にも分り易いようにアレンジして学習しよう、と言うのが今回の講習の目的でした。

①まずはソフトのインストール作業
②初回のみの基本設定:使用する単位をプロの「歯:H」「級:Q」を「ポイント」に変更
③新規ドキュメントの作成:ページサイズ、方向、綴じ方、フォント・サイズ、行文字数、行数、などの設定方法
④レイアウトの基本:テキストフレーム、グラフィックフレームの設定方法
⑤ページパレットの操作:ページ挿入、ページの移動、ページ削除の方法
⑥マスターページの設定:各ページに共通となるレイアウトの設定方法

今回は⑥の途中で時間切れとなり、続きは次の機会となりました。


<写真:①インデザイン受講の様子-1、 ②インデザイン受講の様子-2>

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●茶話会

飲み物やお茶菓子類は、各自の持ち寄りで茶話会を行いました。一人では食べ切れないほどのお茶菓子が配られて、本当にびっくりでした。

世話人からは、受講者やサポーターの皆さんのご協力により今年度の18回の講座が無事終わったこと、またサポーターの皆さんの献身的な活躍によって、受講者の皆さんが立派な作品を制作できたことへの感謝の挨拶がありました。

続いて表彰式に移り、1回も欠席すること全ての講座に出席された受講者(2名)に皆勤賞として賞状と記念品が、またサポーターの皆さんには感謝の気持ちを伝える感謝状と記念品が贈られました。
予期しない表彰式でしたので皆さんが大いに盛り上がり、大変嬉しく思い出深いハップニンングになったことは、今後の「手作り製本クラブ」の発展へと繋がるものと大いに期待されました。

<写真:③皆勤賞・賞状の一例、④感謝状・賞状の一例>
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次いで懇談会となりましたが、手作り製本に関わっての様々な感想や苦労話し、予想以上に立派な作品を作ることができた喜び、また今後はもっと他の種類の製本様式へ挑戦したいなど、楽しい会話がはずみ予定の時間がすぐに来てしまいました。
来年度も是非受講したいと言う人もいて、心はすでに次のステップへ跳んでいるようでした。
またの再会と来年2月の「出来るん展」への出展を期待してお開きとなりました。


●「インデザイン」講習会(続き)

皆さんのご希望をうかがって、ある程度の希望者数があれば、4月6日(金)に、「インデザイン」講習の続きを行う予定にしています。


★お知らせ:

「手作り製本クラブ」の平成29年度の講座は、3月16日で終了しました。
4月は次年度の準備期間となります。平成30年度の講座は、5月18日(金)から開講の予定です。なお、平成30年度講座の受講者の募集は、4月中に行う予定です。

募集内容は、今年度と同じコースを予定しています。
   Aコース(初心者のための入門コース)5名程度、
   Bコース(経験者のための自由コース)10名程度

○サポーター募集:製本経験者(技術レベルは問いません)
                                          以上


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by ksnc-seihon-club | 2018-03-17 17:02 | 講座実施報告 | Comments(0)

第8期「手作り製本クラブ」 第17回講座の報告

1.日 時 : 2018年3月 2日(金)13:30~16:00
2.場 所 : KSNCプラザ
3.参加者 : 13名(世話人・講師、サポーターを含む)
4.講 師 : 藤井
5.サポーター:桑原、中嶋、依田

前回の「折り本アルバム」の制作を以て今年度・入門コースの当初予定したカリキュラムを修了しました。

そこで今回はまず前回完成させた「折り本アルバム」の講評会を行い、次いで課外学習として「ホットメルト製本」の講習会を行いました。

<<講座内容>>


●「折り本アルバム」の講評会

久しぶりの「折り本」制作だったので、入門コース選択以外の人も制作に参加しました。提出作は、サポーター、講師を含めて10作品でした。
どれも素晴らしい作品ばかりで本当に驚きました。特に入門コースの受講生の作品は、初心者とも思われない出来栄えで、どこに出しても恥ずかしくない立派な作品でした。来年2月開催予定の「出来るん展」での「製本クラブ作品展示」が、大変楽しみになってきました。

<写真 ①宮坂-1、②宮坂-2>

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<写真 ③船越-1、④船越-2>

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<写真 ⑤森-1、⑥森-2>

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<写真 ⑦桶田-1、⑧桶田-2>

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<写真 ⑨佐々木-1、⑩佐々木-2>

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<写真 ⑪田中-1、⑫田中-2>

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<写真 ⑬高山-1、⑭高山-2>

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<写真 ⑮桑原-1、⑯桑原-2>

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<写真 ⑰中嶋-1、⑱中嶋-2>

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<写真 ⑲藤井-1、⑳藤井-2>

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●グルーガンを使った「ホットメルト製本」の講習会

ホットメルト製本は、綴じ糸を使わない「無線綴じ」の一種です。手芸用などに使われるグルーガンを用いて、本の背の部分を溶かしたプラスチック(グルー)で溶着する方法です。

本の厚さが薄い場合は、グルーのみの接着でも十分ですが、本の厚さが8mm程度以上の厚い場合や、薄い場合でも見開きをいっぱいに開くことが多い場合などは、グルーのみではページ紙のはずれ落ちが心配となります。この心配をなくすために、引張強度が強くて細い糸を背に埋め込んで補強し、ページ紙のはずれ落ちを防止する方法を考えました。

<作業手順>
①中身にする紙をそろえ、背の部分を5mmくらい出して製本用バインダーに挟みます。
②背の部分に15mm間隔くらいにノコギリカッターで深さ2mm程度のミゾをつけます。
③細くて丈夫な糸(例えば、ポリエステル糸、#40など)をミゾに埋め込みます。
④グルーガンで溶けたグルースティック(ブラスティック)を背の部分に塗りつけます。
⑤続いて背の部分にクッキングシートを被せてから、アイロンで平らになるように均します。
⑥グルーの温度が下がり十分硬化した後、クッキングシートを剥がして出来上がりです。

今回はここまでの講習でしたが、この後、本を完成させるには従来の糸綴じの場合と同じです。つまり、普通にノリを使って見返し紙を貼り、表紙を付けて出来上がりです。ただし、背の部分に溶着したグルーや背からはみ出したグルーを利用して、それぞれ表紙や見返し紙を貼り付けることも出来ます。


<写真:①グルーガンとスティック、 ②中身をバインダーに挟む>
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<写真:③中身のはみ出し具合  ④グルーを溶着した状態>
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<写真:クッキングシート被せてアイロンがけ  ⑥アイロンで平らに均す>

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●カルトナージュ・レッスン:お休み


●次回(3月16日)は、製本は、レイアウトソフト「インデザインCS2」の講習です。
 また、カルトナージュ・レッスンは、別途お知らせいたします。


★お知らせ:
「手作り製本クラブ」のH29年度の講座は、3月で終了します。4月は次年度の準備期間となります。H30年度の講座は、5月18日(金)から開講の予定です。
H30年度の受講者の募集は、4月中に行う予定です。
また、手作り製本で何かお困りのことがあれば、ご相談に応じますので遠慮なくお知らせください。世話人:藤井卓 fujtak0127@gmail.com


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by ksnc-seihon-club | 2018-03-04 22:06 | 講座実施報告 | Comments(0)