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KSNC手作り製本クラブ

ksncseihonkurabu.exblog.jp

手作り製本を楽しむクラブの学習の様子や作品を紹介しています。

「KSNC手作り製本クラブ」の皆さんへ


山崎曜先生が主宰する「手で作る本の教室」作品展のご紹介です。

ご案内のハガキやホームページから引用して、以下にご紹介いたします。

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3年に一度やっている教室展も、はや7回目。
革で丁寧に改装した本や、「これも本なの?」という感じのいろいろな作品、
これは本とは言えないかもという作品まで、いろいろのものが並びます。
時間をかけて作っているものが多いです。

今回は道具の販売、図録の販売、山崎の作品の販売、も積極的にやりたいと思っています。
先日、オンライン動画講座もやりはじめたので、ビデオも流したりしようと思ってます。
展示、どうぞお楽しみに。

毎回、もう少し時間があれば、という声を聞きますので、どうぞお時間に余裕をもってじっくりご覧いただけるとありがたいです。

詳しくはこちらをご覧ください。<http://yoyamazaki.jp/news/

第7回「手で作る本の教室」展
2019年6月4日(火)~9日(日)
会  場:世田谷美術館 区民ギャラリーA
開館時間:10時~18時(初日は13時から/最終日は17時まで)

東急田園都市線「用賀」駅徒歩17分、または美術館行バス「美術館」

世田谷美術館へのアクセス:https://www.setagayaartmuseum.or.jp/guide/access/

  <写真-1 2016年第6回展:生徒さんの作品>    <写真-2 山崎先生の作品>

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山崎曜先生がご指導されている教室の生徒さん達の作品と言うことで、大変興味が持たれますね。先生の作品はこれまでに何回か拝見して大変に刺激を受け、そして先生の作品をお手本にして何冊か作りました。

と言うことで今回は、生徒さんたちの作品なので、また別な意味で大いに刺激を受けるものと期待しています。

皆さんも是非ご覧になって感想をお寄せください。お待ちしてます。


# by ksnc-seihon-club | 2019-05-23 11:51 | 製本展覧会案内 | Comments(0)

泉雅史 個展のご紹介

「手作り製本クラブ」の皆さんへ

2019年3月の「第9回KSNCパソコンでこんなことできるん展・製本クラブ展示」で、私が出展した折り本の作品(うさぎの模様のピンクの表紙に花の飾りをつけた)をおぼえていらっしゃるでしょうか?

あの作品の中身の絵を描いたのが泉雅史さんです。
イラストレーターとして本の表紙絵や挿絵、それに教材用のイラストなどをお仕事としています。
製本技術とは直接の関係はありませんが、中身の作成には大変参考になるかと思います。是非ご覧になってください。
(泉雅史さんのホームページ http://www.izumi-masashi.com/index.html

以下に「案内ハガキ」から転載してご紹介します。

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泉雅史 個展

よるになると
日が落ちて暗くなり、みんなが寝静まる頃
誰も気がつかないところで
何か不思議な事が起きているのではないか
そんなことを考えながら制作しました
よるは想像力が豊かになり好きです

期 間:2019年6月7日(金)~16日(日).
      月~金 17:00~19:30
      土・日 11:00~18:00

オープン時間が異なりますのでご注意ください
・11日(火)休廊 ・最終日は17:00終了

場 所:ギャラリー・フォリオ
    新宿区四谷三栄町15-1 K・PLACE 201
 
・JR四ツ谷駅 四谷口より徒歩5分
・東京メトロ 四ツ谷駅2番出口より徒歩5分


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# by ksnc-seihon-club | 2019-05-13 22:08 | 製本展覧会案内 | Comments(0)

「手作り製本クラブ」の皆さんへ

作品展のご紹介です。KSNC手作り製本クラブ会員のお一人が所属する「八王子手づくり絵本の会」の40周年記念作品展が下記のように開催されます。

毎年、素晴らしい作品を見せていただき、いつも感動と新しい刺激をうけている作品展ですが、今回は40周年記念と言うことで、また一段と期待が膨らんできます。
是非、ご覧になって今後の制作の参考にしていただきたいと思います。


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# by ksnc-seihon-club | 2019-05-13 21:51 | 製本展覧会案内 | Comments(0)
「KSNC手作り製本クラブ」の皆さんへ
「製本作品展」のご紹介です。東京製本倶楽部が20年の歩みを展望する展覧会を開催することになりました。東京製本倶楽部のホームページからお知らせの概要を抜粋してご紹介いたします。
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
http://bookbinding.jp/index.html

東京製本倶楽部は、工芸製本の第一線で活躍する製本家を中心に、装幀家や出版人、コレクターなど工芸製本を愛する人々によって1999年5月に設立されました。
 
2000年の第1回東京製本倶楽部展『本の魅力あるいは本との出会い』から、2017年2月の第8回『吾輩は猫である』展まで、さまざまなテーマのもとでのルリユール作品と、製本工程の解説や実演などを隔年で開催してきました。

今回の展示では、最新の現代ルリユール作品を展示するとともに、ルリユールの伝統的なスタイルをご紹介いたします。
ルリユールの現在と東京製本倶楽部の20年のあゆみを展望するこの展覧会をぜひご覧ください。
<写真ー①②>
d0359617_15254812.jpgd0359617_15260506.jpg<写真ー③④>
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日 時:2019年4月12日(金)-14日(日) 10:00-17:00 (14日は15:00まで)
会 場:日比谷図書文化館 1階特別展示室
    東京都千代田区日比谷公園1-4

都営地下鉄:三田線「内幸町駅」A7出口徒歩3分
東京メトロ:千代田線「霞ヶ関駅」C4出口徒歩3分
      丸の内線・日比谷線「霞ヶ関駅」B2出口徒歩3分

イベント
◆期間限定『日比谷製本工房』
製本の様々なデモンストレーションを開催

4月12日 11:00-12:00,14:00-15:00
4月13日 11:00-12:00,14:00-15:00
4月14日 11:00-12:00

内容未定、決まり次第に随時お知らせいたします。
(参加無料)

主催 東京製本倶楽部  http://bookbinding.jp
お問い合わせ先:実行委員会 event@bookbinding.jp



 

◆感想など◆

世話人
 4月13日(土)に「ルリユールのあゆみ展」を見てきました。写真撮影はできませんでした。また製本方法の見本の作品以外は、すべてガラスケースに収められていたため、詳しい作り方などは判りませんでした。またガラスケースに入っていない見本作品についても、手に取って見ることが出来なかったので、詳細を理解することは出来ませんでした。
それほど多くの来場者があるとも思われませんので、せめて代表的な作品についてはオープン展示とし、手袋をはめて取り扱うようにしていただきたかったと思います。他の製本作品展などではこうした処置がとられていますが・・・

 ともあれ、わが国を代表する作品の展示ですので、その展示作品の数、バラエティとレベルにおいては目を見張るものがありました。出展の作品数は、101点ですが、製本スタイルが大変バラエティに富んでいて、約32種類でした。製本スタイルで最も多かったのが、「綴じつけ製本」で36作品で全体の35.6%に当たります。次いで「くるみ製本」の19作品で18.8%、さらに「プラ・ラポルテ製本」の5作品、5%となり、以下、「和本綴じ」4%、さらに「ソフトカバー」・「ブラデル製本」・「折り本」・「平綴じ」が3%、などとなっていました。(「出展作品リスト」より)
「作品リスト」に、作者による自分の作品に対する「注目ポイント」が、記載されていたのに興味が引かれました。

 どの作品もひと工夫もふた工夫もされていて、それぞれが独創性に溢れていました。作品に使用された材料や製作過程について想像をめぐらしながら拝見していると、本当に時間の経つのも忘れる程でした。ガラスケースの中に収納されていてもよく見える、表紙のデザインについては、じっくりと拝見出来ました。

 材料としては、私たちが日頃あまり使わない革が大変気になりました。 山羊革 などを使ったオンレイモザイク、またインレイモザイク と言った革の象嵌技術などは、製本技術の枠を超えているように思いました。

 私たちのKSNC手作り製本クラブでは、本文も自分の作品が多く、またレイアウトも自分なりに工夫して行い、印刷も市販のA4用のインクジェット・プリンターを使っています。しかし、ここでの作品のほとんどが、市販あるいは既製の本文を使用しているようでした。したがって装幀に重点をおいていて、いわゆる「工芸作品」として扱われていると思います。この点において最近拝見した池袋の「ルリユール工房展」と類似していると思われますが、「世界のBOOK DESIGN 2019展」とは視点が異なっていることが解ります。

作品展を見に行けなかった会員の皆さんに、素晴らしい作品の一端を見ていただき制作の参考にしていただきたいと思い、写真撮影が禁止でしたのでネット上から検索した画像をお見せしたいと思います。(画像の掲載につてお許しくださるようお願いいたします)

<写真ー1 会場風景[1]>                <写真ー2 会場風景[2]>
d0359617_17164129.jpgd0359617_17165973.jpg<写真ー3《アフリカン・グレイ・パロッツ》      <写真ー4《製本》オープンジョイント
          手漉き和紙[素材]>                   製本[構造]>
d0359617_17172299.jpgd0359617_17173554.jpg<写真ー5《pictowords》プラ・ラポルテ    <写真ー6《文章読本》綴じつけ製本[素材]>
              製本[構造]>
d0359617_17175492.jpgd0359617_17180883.jpg<写真ー7《 LE CID》綴じつけ製本>       <写真ー8《円と四角》くるみ製本[素材]>
d0359617_17213864.jpgd0359617_17215462.jpg
<写真ー9《吾輩ハ猫デアル》くるみ製本[文学]> <写真ー10《Codex Bonifatius 1の綴じの
                             レプリカ》綴じつけ製本[構造]>
d0359617_17221092.jpgd0359617_17222516.jpg<写真ー11《クモのはなし》東洋式製本>       <写真ー12《貝合せ 雛仕立て
                                「今物語」抄》糸・糊綴じ>d0359617_17224256.jpgd0359617_17225830.jpg

 

【参考事項】
1.綴じつけ製本
 本文を糸綴じするときに麻紐や革をかがりの芯(支持体)として用い(リボン綴じのリボンの代わりに麻紐を使う感じです)、表紙ボードにその支持体を通して表紙と本文ブロックを一体化する方式でパッセ・カルトンも同じ製本方法です。表紙は革でくるんで作るので大変丈夫な構造です。中世からの流れを汲む伝統的な製本様式です。
 クラシックスタイルのパッセ・カルトンでは、総革装ジャンセニスト(装飾無し)、半革装(角革装・両袖装・額縁装)などの様式があります。

2.くるみ製本
 先に綴じておいた本体と、表・裏・背の表紙を一体としてあらかじめ紙や布地などの表装材でくるんだ表紙を、主に見返し紙を介して接着する製本方法です。現在、私たちがKSNC手作り製本クラブの入門コースで制作している平綴じ溝付き布貼りハードカバー(上製本)や背綴じ溝付き上製本などが、このくるみ製本です。

3.プラ・ラポルテ製本
 表紙を表表紙と裏表紙と背表紙の3つの部分で仕上げる方式で、支持体を用いて糸綴じした本文に、まず初めに背表紙を接着してから、その後で表表紙と裏表紙を取りつける製本方法です。平表紙の装飾を本体とは別に作業できる利点があります。(ドイツ装本と言うこともあります)
 このプラ・ラポルテ(Plats rapportes)は、プラ(表紙)、ラポルテ(つけ加える)というフランス語からきているとのことです。また、プラ・ラポルテとは逆に、本文に表表紙・裏表紙を付けてから、その後で背表紙をつける方式を「ド・ラポルテ製本」と言うそうです。

4.ブラデル製本
 18世紀末に製本家ブラデルによって考案された溝付きのホロー・バック製本(本体の背と背表紙の間を接着せず隙間をあける方式)です。開きが良いという特長があり、かがりの芯が表紙ボードに綴じ付けられるのではなく、中身の本と表紙が接着されて組み立てられる簡易製本です。綴じ付けとくるみ表紙の中間のような形式で、今日の「溝付きのくるみ製本」と言った形式のようです。

5.オープンジョイント製本
 本文折丁の背部分が本の背に見えるオープン背構造の製本で、さらに綴じの支持体の背バンド(綴じつけ製本で用いる支持体としての麻紐や革など)だけで表紙と接続されている製本方法です。大変開き易い構造です。

6.東洋式製本
 本文折丁を綴じるのではなく、本文折丁に別の紙を足して、その足の部分を平綴じする足つき製本方式です。日本の袋とじ本に似た感じですが、背が四角く表紙と独立した平綴じ風になっている製本スタイルです。フランスの製本家が、「Reliure à la japonaise」と呼んで広めたと言われています。
 足つき製本にすることで本が開き易くなり、さらに本文・本体が直接糊の影響を受けないので、本文の再利用が可能になります。さらに、製本の仕上がりも洗練した作品となると言われています。



# by ksnc-seihon-club | 2019-04-02 15:31 | 製本展覧会案内 | Comments(0)
「手作り製本クラブ」関係の皆さんへ

製本作品展のご紹介です。印刷博物館のP&Pギャラリーで開催されている作品展をご紹介いたします。毎年、行われていますので既にご存知の方もおられるかと思いますが、ご紹介いたします。
以下にHPから引用して表示いたします。


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「世界のブックデザイン2017-18」
期 間:~2019年3月31日(日)10:00~18:00
休館日:毎週月曜日

「世界で最も美しい本コンクール」および、日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国の各国コンクール入選図書を展示

P&Pギャラリー
印刷博物館
112-8531東京都文京区水道1丁目3番3号 トッパン小石川ビル

詳しくは下記のホームページをご覧ください。
http://www.printing-museum.org/


感想など

○世話人:
3月21日(木)、世界のブックデザイン2017-18展を見に印刷博物館へ
行き、2時間ほどかけてじっくりと拝見しました。

展示している受賞作品は以下のとおりで169冊とのことです。

・日本:「第52回造本装幀コンクール」 22点
・ドイツ:「ドイツの最も美しい本2018」25点と奨励賞3点
・オランダ:「オランダの最もすばらしい本2017」20点
・オーストリア:「オーストリアの最も美しい本2017」12点
・スイス:「スイスの最も美しい本2017」16点
・カナダ:「カナダの優れたブックデザインに対するアルクイン協会賞」36点
・中国:「中国の最も美しい本2017」24点
・「世界で最も美しい本コンクール」11点

作品の写真撮影や筆記用具を用いてのメモなどは禁止されているため、製本技術などの私にとって興味ある事柄については、貧弱な脳に記憶(記録)するしかありませんでした。

製本技術として最も印象的だったのは、綴じ方です。私が手に取って見た範囲では、「平綴じ」は使われていませんでした。また、一般的な「背綴じ」もあまり多くはありませんでした。ただし、分厚い一つ折中綴じは、画像(25,26)に示したように中国の作品に見られました。

最も多かった綴じ方は、「コディック装」を基本とした綴じ方と、そのバリエーションですが、一般的な糸による「かがり綴じ」と称しているものも多かったようです。また「あじろ綴じ」と思われますが、プラスチック・グルーを用いたホットメルト綴じの作品もかなりありました。

「ブックデザイン」と言う観点から選ばれた作品ですので、本文の内容と印刷・装幀など総合的な基準での受賞作品です。したがって手作り製本技術の観点からは、特に注目を引かない作品もありましたが、とにかく現在の「世界の水準」を概観するうえで大変貴重な作品展だったと思います。

手作り製本を趣味とする者の製本技術の観点からは、世界の「綴じ方の流れ」は、本を開き易い「コディック装」の方向と見ました。

以下の画像は、カタログを含めてネット上にアップされているものを引用させていただきました。

<01-作品展入口> <02-会場の様子[1]>

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<03-会場の様子[2]> <04-展示本の集合>

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<05-日本:「はな子のいる風景 イメージをくりかえす」[1]> <06-[2]>

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1949年にタイから日本にやってきて2016年に亡くなったゾウのはな子の写真集。折り畳まれた手紙・スナップ写真などが貼付けられ、心がかようあたたかい写真集。


<07-日本:「中世ふしぎ絵巻」[1]> <08-[2]>

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表紙は縦向き、表紙をめくると中ページは90度回転して横向きに配置。糸かがり綴じで180度フラットに開き、ノドで絵柄が切れない仕組み。


<09-日本:井上奈奈:絵本『くままでのおさらい』特装版・世界で最も美しい本コンクール銀賞[1]>  <10-[2]>

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世界で最も美しい本コンクールで、日本から唯一の上位賞受賞作品。円形にくりぬいた板紙を重ね合わせてクロスを貼った表紙。


<11-日本:西野嘉章:「村上善男?玄々とした精神の深みに」>  <12-日本:大相撲錦絵>

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11-第52回造本装幀コンクール・経済産業大臣賞
12-日本相撲協会制作・大相撲錦絵をまとめたB2判超大型本が話題に


<13-オランダ:「クラウディ・ヨングストラ」・世界で最も美しい本コンクール栄誉賞[1]> <14-[2]>

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染色した羊毛で作るアート作品集。製本せずにページを真ん中で折ってビニール袋に入れてある。一見、袋に入った黒い羊毛のように見えるが実際は印刷物。


<15-オランダ:「息づく表層」・シミをめぐる斬新な生物学の本[1]>  <16-[2]>
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アーティストが身の回りのシミを保存・撮影し、カラーチャートを作成。英語、フランス語、オランダ語をそれぞれ90度ずつ向きを変えて配置。奇妙なコテンンツを大まじめにデザインした珍書。


<17-カナダ:「巨像:用心棒の回顧録とバーの物語」[1]> <18-[2]>

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エンボスされた革張りの上製本。造本を丁寧に仕上げている上質な写真集。


<19-スイス:「ドキュメンタ14日誌」世界で最も美しい本コンクール銅賞[1]> <20-[2]>

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本のカバーは型押しされたビニール。袖の部分のポケットに会場のマップを挿入している。

<21-ドイツ:Klaus Beryer他:「夜の本」[1]> <22-[2]>

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<23-ドイツ:「非存在・自殺とその原因」[1]> <24-[2]>

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若いブックデザイナーのための奨励賞。棒グラフがレーザーカットした孔で構成され、ドイツ国内で自殺人数などを表す。グレーとブルーの落ち着いた色の用紙を用いて丁寧にまとめた作品。レーザーカット孔の効果的な使用が印象的。


<25-中国:「介入」・建築家とデザイナーの対談集[1]>  <26-[2]>

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本の真ん中に開けた孔の周りに、中・英・日・韓の4カ国語による文章と写真を配置。ひとつ折り中綴じとして手作りで紐綴じ製本。奇抜な作品の多かった中国の本の中でも、この作品は群を抜く。


<27-日本:「篠山紀信写真集 KABUKI BY KISHIN」>

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日本書籍出版協会理事長賞 芸術書部門を受賞。世界の巨匠・篠山紀信氏が、40年以上に渡り撮り続けた、選りすぐりの傑作歌舞伎写真を総編集した大型写真集。歌舞伎の名優たちの名花が花咲いたこの時代の、貴重なドキュメンタリーとしても重要な一冊。
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OSさん:

 今年は窓があったり、折りたたみがあったり、ちょっと変わった絵本が多く見られました。写真撮影は禁止でしたが、メモを取ることはできました。(ボールペンでメモしていたら、指定の鉛筆を渡されて、メモはこれでお願いしますと言われました。)

『まどあけずかん』(小学館)
手づくり絵本では難しいですが、いろいろな場面の一部が開けられるようになっていて、開けると、ある時は中身が見えたり、ある時は時間が経過した状態のものが書かれていたりと小さい子供にはとても楽しいずかんになっていると思えた。孫がもう少し小さかったら買ってあげたいような本でした。

『SUEかわうそスーにぼうけん』作:たくや、さくら
 頁の中心あたりに組み込みがあり、2枚の頁が中心で交差するような感じで、開くとページとページの空間が出来て手前の絵とで奥行きのある絵になる。「蓮華綴じ」とキャプションにあったので、ネットで検索してみましたら、左下の図があったので転載します。
<図ー蓮華綴じ>

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これを見ると絵本づくりの変形のように見えますが、展示会で見たものは組み込みになっていましたので蓮華綴じの応用編かもしれません。こんな綴じ方で絵本を作ってみたいと思いました。面白い絵本が出来そうな気がしませんか。

『The first』 作;田中健太郎
数ページおきに、アーチ形の窓が開いている色ページがあり、窓を通してみると、ページ全体を見たときと印象が変わります。これもちょっと面白いアイディアだと思いました。

『Motion Silhouette』 作:かじわら めぐみ、にいじま たつひこ

 見返しの右下の部分にこんな言葉があった。
「ライトをもって ページのまん中に ひかりをあててみよう ―略― さあ、かげからうまれる ものがたりをたのしもう」

 そして、頁を開くと左の頁には空が、右側の頁には街並みが描かれている。そして綴じの中央に、葉をすっかりおとし枝だけの白い木が、飛び出すように1本立っている。
 次のページは林が描かれている。左には木の枝にクモの巣がかかっている。そして、中央に蝶々が浮かんでいる。
 ライトを当てたら、木の影が大きくなったり小さくなったりするだろう。蝶々はどんなふうに飛ぶだろう、想像しただけで面白い。実際にライトを当てたら、うきうきしながら遊べそうなだと思えた。

 最後に表紙が素敵だと思った本を2冊。
『Lost in September』
 モスグリーンの地に同濃色で木々が描かれ、同淡色でタイトル書かれている。ポイントに赤いロングの乗馬ジャケットに赤い乗馬ハット、白いズボンに黒いブーツの女性の後姿が小さく描かれている。素敵な表紙だった。

『La Residence』
フランスの本だったと思います。モスグリーンの地に踊るような、流れるような金文字でタイトルが書かれていて、なんともおしゃれでした。[2019/03/26]


# by ksnc-seihon-club | 2019-03-15 21:01 | 製本展覧会案内 | Comments(0)