「THE LIBRARY 2017」作品展のお知らせ
「手作り製本クラブ」の皆さんへ
暑い日が続いていますがお元気でしょうか、お伺いいたします。
さて「山崎曜・作品展」や「豆本の宇宙2017」は、ご覧になりましたか?
どちらも大変すばらしい作品展でしたね。
(ご覧になった方は、是非、感想をお聞かせください)
ところで「THE LIBRARY 2017」の情報をいただきましたので、お知らせいたします。
この作品展は、1994年から毎年行われてきた「本」のかたちの作品による
公募展覧会です。作品は、一般から自由に出展することが出来、現在募集中です。
開催日時:2017年8月15日(火)~26日(土)
11:30 ~ 19:00 最終日 ~ 17:00
場所:TOKI Art Space (東京・神宮前)
渋谷区神宮前3-42-5-1F
地下鉄・銀座線外苑前駅より5分
詳しくは下記のホームページおよびブログをご覧ください。
http://www.ab.auone-net.jp/~library/
http://libraryblog.blog.fc2.com/
まずはお知らせまでにて失礼いたします。
<感想など>
●世話人:
8月17日(木)、THE LIBRARY 2017 (本の展覧会)を観てきました。
作品は約115点ありました。製本の技術的レベルとしては、初歩的な段階からプロ級まであって大変参考になりました。作品募集の趣旨から必ずしも本の形をとらない作品もあって、とても面白かったと思います。
<写真:会場の様子>
今回の製本展で特に注目したのは、まず第一に作品の内容・中身のバラエティの豊富さでした。子供たちの純真で素朴な絵本からごく一般的な写真集や絵本・文集など、また包装紙や紙切れや布切れなどを一見書籍風に仕立てた本来の本とは言えないような作品など、さらにどう見てもこれは「本」には見えない作品までの本当に多様でした。
<写真:作品例(1)(2)>
また第二には、製本の手法の多様性でした。一般的な平綴じや背綴じにソフトカバーとかハードカバーと言った作品は少なく、私にとっては、むしろ意表を突く手法とも思える綴じ方や装丁が多く見られました。少々驚かされた例としては「ステープル綴じ」がありました。平綴じを糸ではなく金属のステープル針でやってしまっているのです。
また、金属やプラスチックのリングを使って綴じた作品もありました。さらに製本用としてはあまり使わないようないろいろな紙や布地、たとえば酒瓶用の包装紙とか、しわくしゃな雑紙の類や半透明な紙、また表紙用の厚手のざっくりした布地など、材料的に大変示唆に富む内容でした。
<写真:作品例(3)(4)>
全体的に多様性に富む表現によって新しい製本領域の可能性を示す作品展となっていると思います。ほとんどすべての作品が、手に取って自由に見ることができたので、一時間ほどかけてじっくりと拝見しました。大いに刺激を受けましたので、今後の制作に大変参考になります。
<The Library 2017のブログURL>
http://libraryblog.blog.fc2.com/
●UKさん:
今晩は。本日、「展覧会」に行ってきました。
オープン直ぐだったせいか、どなたもいらっしゃらなかったので約1時間かけてゆっくりと見せて頂きました。
色々な形(中身)があって、今後の参考に出来ればと思いました(まだまだ程遠いですど・・・)
標本みたいなものや、動かせないものなど、藤井さんが仰っていた通り「これも本???」と思うものもありましたがアイデアが面白かったです(*^_^*)
●TMさん:
先日、本の展覧会のご案内ありがとうございました。
おかげさまでアクセスわかりやすく書いてくださっていたので、迷うことなく行けました。
外苑に足を踏み入れるのは初めてでしたので、若者の息遣いを感じながら歩きました。
作品には興味津々。若い方たちの想像力,創造力には 驚きました。こだわることなく、自由に取り組んでいいのだと・・・・・個性が存分に発揮され、面白かったです。
美しい詩集欲しくて買いたいと申し出ましたが、この値段表は過ちで出してしまい、お売りできないのですよ と。。。。そうですよね。簡単には売れませんよね。
それから、目がテンになったのが、、、、スズメ。生き物によほどの愛情がないと作れない作品。
本とは何? 表現者が、見る人に何かを感じてもらえるものであれば、それがどんな形であれ,本となりうる。
まだまだそこまでの余裕はありませんが、大変勉強になりました。
遊び心が入れていけるようになりたいと思います。